社労士試験は競争試験であることを理解する
社会保険労務士試験の合格基準は毎年変動します。
100点満点中60点以上であれば合格というような絶対的な基準ではなく、その年の受験者や問題の難易度のレベルに合わせて合格基準が調整され、合格率が一定の範囲内に収まるようにされる試験です。
このような試験は、試験問題そのものとの戦いであると同時に
「いかに他の受験生から抜きんでるか」
という競争である言えます。(そして社会保険労務士試験の場合は上位数%に入る必要があります!)
普通の人間が、資格試験において他人より良い成績をあげるためには
- 他人より多くの時間勉強する
- 他人より効率の良い方法で勉強する
しかありません。
しかしながら、実際問題として他人より多くの時間勉強することで抜きんでようとする方法は簡単なことではありません。
概ね800~1000時間と言われる社会保険労務士試験合格に必要な時間の2倍、1600~2000時間の勉強をしよう思えば、1日平均で2~3時間の勉強時間を4~6時間へと増やすことを意味します。
多くの人にとってこれは現実的な解決策にはならないでしょう。
これに対し平均的な受験生よりも2倍効率の良い勉強法を取ることはさほど難しいことではありません。
社会保険労務士試験には一発合格する人も少なからずいる一方で、何年受験を続けても不合格となってしまうベテラン受験生が存在することからも、いくら時間を積み重ねたとしても、効率的でない勉強法では合格が遠いことが分かります。
効率の悪い勉強法とは
社会保険労務士試験の合格に必要なことはたくさんあります。
テキストを読んだり、問題集を解いたりといったこと以外にも
- 効率的な学習スケジュールの立案
- 自分に合った教材選び
- 学習のモチベーション維持のための工夫
- 本試験出題予測に基づいた、勉強範囲の絞り込み
- 最新の法改正や白書の中から試験に出る可能性のある箇所の分析
など、勉強そのもの以外にも合格への決めてとなるような計画立案や情報収集が含まれるのが、競争試験である社会保険労務士試験です。
何年にも渡って合格を逃す方は、このようなことへの対策を怠っている場合がほとんどです。
漫然とテキストを頭から最後まで読み、問題集を解いていく(それだけでも実際には大変ですが)だけでは他の受験生から大きく抜きんでて上位数%に入ることはできません。
そして、このようなこと全てを自分だけで行う、いわゆる「独学」が最も非効率な勉強法であることはいうまでもありません。
独学でも合格することは可能ですが、資格スクールなどを利用した場合と比較して、何倍もの時間がかかることは覚悟する必要があります。
効率的な勉強法はプロに聞け
資格スクールや受験予備校などは、何年にも渡り、社労士試験を研究し、受講者を合格に導くための教材やカリキュラムの開発を切磋琢磨して行ってきたいわばプロの集団です。
そのような資格スクール等の利用することで、スケジュール管理や出題傾向分析など、合格に必要なプロセスの多くをプロの手にまかせ、自分は自分にしかできないこと、すなわち
「合格に必要な知識のインプットとアウトプットのトレーニング」
に持てる時間資源を全て投入することができます。
まさに「時間をお金で買う」ことが資格スクールの利用ということになります。
特に社会保険労務士試験のような年に1回しかない国家資格試験においては、非効率な独学で、何年も不合格を重ねた場合に失う時間的・経済的な損失を考えれば、短期合格のための数万円から20万円程度の資格スクールへの出費は決して高くないように思います。
残る課題はいかに自分にあった資格スクールを選ぶということになりますが、当サイトでも資格スクールの通信講座を選び方についてご紹介していますので、是非ごらん下さい。
※参考記事