やる気が出ないのはあたり前
社労士の試験勉強をしていれば、誰であれやる気が出ない状態は経験します。
もしも、やる気の出ない原因が明らかに疲労や眠気であれば、簡単な話で、まずは休息や短い睡眠を取ることです。
頭がぼーっとした状態でむりやり勉強をすすめようとしても、ほとんど頭に残らず時間の無駄になってしまいます。
問題は「なんとなくやる気が出ない」「なぜだかわからないがやる気が出ない」という状態の方でしょう。
しかし、これも考えて見れば当たり前の話です。
だって、社労士の試験勉強そのものは、楽しいものでもなんでもないのですから!
例えば「労働災害保険法」という言葉を見て心が踊るという人は稀でしょう。
したがってこの「やる気の出ない状態」は人間としてごく自然な状態と言えるでしょう。
とはいえその自然の状態のままだと未来永劫社労士の試験に合格することはないので(笑)、どうにかして勉強を始めることを考える必要があります。
簡単なことから始めてみる
一口に「社労士の試験の勉強」といってもその内容はさまざまです。
インプットの勉強であれば、テキストを読むのでもそれが1回目なのか3回目なのかで必要な集中力は大分違いますし、講義の動画や音声を視聴するのでも、しっかりと頭に入れるためにメモなどを取りながら視聴するか、復習のために聞き流すのかという違いがあります。
アウトプットの勉強でも一問一答の問題集のように短時間でさくっとこなせるものもあれば、ある年度の過去問を本試験と同じ時間で解いてみるなどという時間のかかるものもあります。
長い時間や大きな集中力を必要とする勉強はそれだけ始める際の心理的ハードルもあがります。
そこで、一日の学習スケジュールの最初にはごく簡単にこなせるメニューを入れておくことがおすすめです。
例えば、その日勉強する範囲のテキストをざっと読み流す、一問一答の問題集やスマホアプリを10分だけやるなどの学習です。
人間の脳には「作業興奮」という仕組みがあり、「やり始めることによって脳が刺激を受けやる気が出る」という特性があります。
みなさんも、「掃除をしなくては」と思いながらもだらだらとしてしまっていたのに、一旦始めてしまえば集中してあっという間に終わってしまったというような経験がありませんか?
勉強も一緒で、とりあえず始めてしまうことがやる気を出す一番簡単な方法です。
環境を変えてみる
脳に刺激を与えてやる気を出すという意味では、環境を変えてみるのもとても有効です。
家の自分部屋でどうしてもやる気が起きないのであれば、近くのカフェや喫茶店、もしくはあえて電車にのって勉強してみてはどうでしょうか。
自宅から出ることによる適度な運動や、適度な喧騒は人間の集中力を高めてくれることが分かっています。
ちなみに管理人は電車の中の勉強が大好きで、周りで寝ている人などを片目に
「みんなが何もしていない移動中にも勉強している俺ってなんてがんばってる・・・!」
などど暗い情熱を燃やしてモチベーションにしていました(笑)
やることは前の日に決めておく
机の前に座って、
「さて何をやろう」
と考えることは、それだけでやる気を消費します。
前の日にやる内容を決めておいて、その教材をすぐに使える状態にして机の上に広げておけば何も考えずに勉強そのものに着手できます。
例えば、芥川賞作家の村田沙耶香さんは前日にやることリストをメモしてもき、毎日午前2時に起きて、コンビニ出勤する(※村田沙耶香さんは「コンビニ人間」という小説で芥川賞を取りましたが、その後もコンビニで働いていたそうです。)数時間の間にそのリストにそって執筆をしているそうです。
- やることを前日に決めておく
- 出勤時間までの限られた時間で執筆をする
ことで継続的にモチベーションの維持をされているようで、社労士の試験勉強にも参考になります。
社労士の試験勉強でどうしてもやる気がでない時の対処法まとめ
これまで見てきたように、「やる気」という曖昧なものに振り回されないためには、習慣的に勉強を継続できるかの工夫や仕組みづくりが大切になります。
そして、自分なりの継続の仕組みを見つけることは、社労士の試験だけでなく仕事やプライベートでも応用できる今後の人生において役に立つスキルなのではないでしょうか。
社労士試験にチャレンジすることは、単に知識を得ること以外にも、人生をレベルアップさせてくれる効果があるかもしれませんね!