数多くの通信講座がある社会保険労務士を比較解説
社会保険労務士試験は例年の受験者が3万人を超える人気資格です。
そのため、多くの資格スクールが社労士受験の講座を用意していて、値段や内容も様々です。
そのような中で、特に初めて社会保険労務士を目指す方であれば、何を比較して講座を選ぶべきかを迷ってしまうことは必至です。
このサイトでは、そんなあなたに向けて、「社会保険労務士通信講座」について各講座の特色や講座選びに参考になる情報を発信していきます。
管理人のロームは社会保険労務士をはじめ、さまざまな国家資格に合格してきたました。
自らの受験経験をふまえ、これならおすすめできると感じた通信講座を中心に、さまざま学習スタイルに合わせてナビゲートします。
その他にも管理人が実践してきてうまくいった勉強法や、開業する前に知っておきたい話など、みなさんの役に立つ情報満載でお送りします!
社会保険労務士通信講座総合人気ランキング
当サイトからのお申し込みや資料請求が多い講座のランキングです。
あくまでも人気ランキングですから、実際に受講を申し込む前には、必ずテキストや講義動画をWEBサイトや資料請求で実際に自分の目で確認し、自分の学習スタイルや性格?に合った、納得できる通信講座を選んで下さい。
最終的にあなたにぴったりの通信講座を選ぶには、複数の通信講座のサンプル教材やサンプル講義をあなた自身の目で確認し、比較してみることが絶対に必要です。合格への戦いはすでにここから始まっています・・・!
なお、通信講座の内容や価格は変更される場合がありますので、公式サイトや資料請求で最新情報をご確認お願い致します。
1位 フォーサイト
【管理人からひとこと】
フォーサイトの通信講座は、ハイビジョン撮影の講義やフルカラーの独自テキストなど充実の講座内容にもかかわらず、基本のコースである基礎講座+過去問講座で10万円以下とお手頃価格です。
教材内容のクオリティを考えると、コストパフォーマンス抜群の講座と言えます。
フォーサイト社会保険労務士通信講座概要 | |
公式サイト | フォーサイト |
テキスト教材 | オリジナル教材(フルカラー) |
講義教材 | WEB |
標準学習期間 | 8ヶ月 |
教育訓練給付制度対象講座 | あり |
質問サポート体制 | WEB(回数制限あり) |
オプション単科講座 | なし |
その他 | eラーニング「ManaBun(マナブン)」 |
【こんな方におすすめ】
比較的薄めの的を絞ったフルカラーテキストは初学者でも理解がし易く、初めて社労士受験にチャレンジする方でなるべくお手頃価格で講義教材のついた講座をお探しの方に特に最適です。
2位 STUDYing(スタディング)
【管理人からひとこと】
社会保険労務士を目指す方の多くが、忙しい仕事の合間をやりくりして勉強時間を捻出しているのが現実です。
STUDYing(スタディング)は、そのような学習時間の確保に苦労されている方向けに、通勤時間などのスキマ時間を徹底的に有効活用することにフォーカスした通信講座です。
スマホやタブレットなどのデジタルデバイスでの学習に特化することで、低価格を実現し若い世代を中心に人気です。
STUDYing(スタディング)社会保険労務士通信講座公式概要 | |
公式サイト | STUDYing(スタディング) |
テキスト教材 | オリジナル教材(フルカラー) |
講義教材 | WEB |
標準学習期間 | 10ヶ月 |
質問サポート体制 | なし(※別売りオプション) |
教育訓練給付制度対象講座 | なし |
オプション単科講座 | なし |
その他 | 合格お祝い金制度あり(1万円) |
【こんな方におすすめ】
STUDYing(スタディング)の学習環境は全てオンライン上で完結します。
テキストについては冊子版もありますが、必要ない方には割安なペーパーレス版も用意されています。
また、低価格を追求した講座であるため、質問サポートはチケット制のオプションです。
主にタブレットなどで勉強することに抵抗が無く、教材さえあれば良いという方にお勧めの講座です。
→STUDYing(スタディング)の社会保険労務士講座公式サイト
3位 アガルートアカデミー
【管理人からひとこと】
アガルートアカデミーは、2015年にスタートしたオンライン講義の配信を中心とした資格スクールです。
オンライン中心の通信講座の中でも後発組ですが、それだけに先行の講座を研究し、講義の受講環境の使いやすさや、テキストの見やすさなどにはこだわりが見られます。
アガルートアカデミー社会保険労務士通信講座概要 | |
公式サイト | アガルートアカデミー |
テキスト教材 | オリジナルテキスト(フルカラー) |
講義教材 | WEB |
標準学習期間 | 10カ月 |
教育訓練給付制度対象講座 | なし |
質問サポート体制 | オンライン質問サービスKIKERUKUN(フルカリキュラム50回、ライトカリキュラム20回まで) |
オプション単科講座 | あり |
その他 | 講師による定期カウンセリング(月1回) |
【こんな方におすすめ】
アガルートアカデミーはオンライン専門の通信講座の中では、質問対応が充実していたり、講師によるカウンセリングが受けられたりといったサポートが充実した講座です。
オンラインの講座といっても、限りなく教材のみの提供に近い格安の通信講座では少し心細い、といった方にはオススメできます。
社会保険労務士通信講座ランキング4位~11位
4位 クレアール
- コスパの良い老舗の中堅資格スクール
5位 資格の大原
- 全国に多数の校舎を持つ大手校
6位 TAC
- オンラインWeb対応が比較的充実した国内大手校
7位 LEC
- 法律系資格に特に強い国内大手校
8位 ユーキャン
- 昔ながらの「通信教育」といった内容で動画講義はなし
9位 ヒューマンアカデミー「たのまな」
- クレアールと提携した講座だが割高感あり
10位 資格スクール大栄
- パソコン教室で有名なアビバが運営する講座
11位 山川予備校
- 月額制のカジュアルな通信講座
なお、ランキング4位以降を含めた全通信講座の概要は以下の記事にてご紹介しています。
社会保険労務士通信講座の費用・料金
各講座の費用・料金は以下の記事にまとめました。
なお通信講座や予備校の料金は申込時期によって変わるため、最新の情報は公式サイトにてご確認お願い致します。
社会保険労務士通信講座における比較ポイント
社会保険労務士の通信講座のホームページを見ても、どこも似たようなことばかり書いてあって、見れば見るほど迷ってしまいます。
結果的に、ネームバリューや値段などのポイントのみで決めてしまいがちかもしれません。
しかしながら、多くの通信講座の中から自分に合ったものを選ぶためには、特によく確認するべきポイントがあります。
教材(テキスト・動画講義)の比較
通信講座におけるメイン教材は「テキスト」と「動画講義」です。
この時に大切なのが、テキスト単品、動画講義単品で教材のレベルを判断しないことです。
その理由は、テキストと講義の相乗効果で理解を進めていくという通信講座の性質上、実際にテキストを参照しながら動画講義を視聴してこそ本当の教材のレベルがわかるからです。
多くの通信講座では、サンプルテキストやサンプル講義を提供していますので、できるだけ実際に学習するときと同じ状況で教材との相性をジャッジしましょう。
独学と比較して圧倒的に効率的な学習ができる肝はまさにここにありますので、手を抜かずに自分の目と手を使ってチェックしてください。
オンラインWeb通信講座の比較
現在の通信講座はネットを使ったオンラインWeb通信講座が主体となります。
しかし、この部分は各講座によって充実度がかなり異なります。
単に動画講義を配信するだけに近い講座もあれば、アプリ等を駆使してeラーニングの講座を最大限に活かそうとしている講座もあります。
eラーニングに苦手意識がある方でも、いい機会と思って積極的にトライする姿勢が大事だと考えます。
サポート体制の比較
サポート体制には質問への対応、自習室の有無、教室講義オプションなどが含まれます。
当然、通信講座専門のスクールには自習室等や教室聴講制度などのサポートはありませんが、その分価格も安いです。
また、質問への対応については回数制限や質問の方法などで通信講座ごとに結構違いがあります。
本当に必要なものはなにかを見極め、取捨選択を行うべき部分と言えます。
費用・料金の比較
最初の3つのポイントを踏まえたうえで、最後は価格が妥当かどうかです。
同じ通信講座といっても、10万円を大きく切るものから、20万円オーバーのものまでかなりの価格差があります。
高価格帯のスクールは、広告をたくさん出していたり、校舎施設の維持費も転嫁されてしまいますので、割高に感じるのも確かです。
ある面では、安心料にいくらお金を払うのかが一番の課題だったりします。
もちろん、自習室を使いたい、たまには教室講義も聴きたいなどの場合は高価格帯一択となるでしょう。
社会保険労務士通信講座を比較する際のポイントまとめ
以上、通信講座を比較する際に確認すべきポイントを見てきました。
どうしても価格に目がいくかと思いますが、資格試験は合格してなんぼです。
その意味では当然、教材との相性が一番大事なのはいうまでもありません。
しつこいようですが、自分の目と手を使って確認したときに「これならいけそう!」という感覚を持てるかどうかが肝ですから、その点のチェックはお忘れなく!
おすすめの社会保険労務士通信講座を比較する
ここからは、当サイトで人気の社労士通信講座である、フォーサイト・STUDYing(スタディング)・アガルートを例として、通信講座選びに大切なポイントごと講座内容を比較をしていきたいと思います。
教材(テキスト・動画講義)の比較
講座名 | テキスト | 動画講義教材 |
フォーサイト バリューセット2 | オリジナル教材 (フルカラー) | WEB 講義時間 約93時間 |
STUDYing(スタディング) 合格コース | オリジナル教材 (製本かPDFのみかを選択) | WEB 講義時間 不明 |
アガルートアカデミー 入門総合カリキュラムライト | オリジナル教材 (フルカラー) | WEB 講義時間 約170時間 |
テキストの比較
テキストはフォーサイト・STUDYing(スタディング)・アガルートの3社ともフルカラーを採用しています。
なおSTUDYing(スタディング)ではテキストがデジタル版のPDFのみになる「ペーパーレス版」も選択でき、製本テキストが不要な方はよりリーズナブルに受講することもできます。
テキストは、その内容も大切ですが、テキストそのものの大きさや文字のフォントなどもしっくりくるかが結構重要なので、資料請求や公式サイトでテキストサンプルを確認しておきましょう。
動画講義の比較
動画講義に関しては各講座ともに、通信講座専用に作成された高品質の動画を配信しているので、実際にサンプルをチェックして講師との相性で決めるのが良いでしょう。
動画講義では、講師との相性はかなり重要です。
社会保険労務士の通信講座では一般的に100時間~200時間程度の講義を受講することになるので、聴きやすいと感じるかどうかで勉強の効率はかなり変わります。
オンラインWeb通信講座の比較
講座名 | eラーニングの内容 |
フォーサイト | ManaBun(マナブン) ・講義視聴 ・テキスト閲覧(PDF) ・WEBテスト ・スケジュール管理 ・質問メール ・アプリあり |
STUDYing(スタディング) | ・講義視聴 ・テキスト閲覧(PDF) ・問題集 ・スケジュール管理 ・暗記ツール ・横断学習機能 ・模擬試験 |
アガルートアカデミー | ・講義視聴 ・テキスト閲覧(PDF) ・過去問問題集 |
各通信講座ともWEBでの動画講義視聴は可能です。
フォーサイトでは、WEBテストに加えテキスト閲覧、単語帳、スケジュール管理などをオールインワンのシステムで提供しています。
アプリでも使えるのでスマホ学習もばっちりです。
スタディングについては、そもそもオンライン上のeラーニングのみで学習が完結できるように設計されているため、インプット学習からアウトプットまで、全ての学習をひとつのシステム上で学習を進めることができます。
アガルートは講義視聴・テキスト閲覧に加え、スマホで使える択一式試験過去問の問題演習があります。
通信講座が社会保険労務士試験チャレンジの王道とも言える状況となったのは、なんといってもWEB学習システムの充実によるところが大きいでしょう。
したがってeラーニングシステムの内容はかなりの重要比較項目です。
質問サポートの比較
講座名 | 質問サポート |
フォーサイト | WEB (回数制限あり) |
STUDYing(スタディング) | チケット制のオプション (Webサイトから質問) |
アガルートアカデミー | WEB (回数制限あり) |
独学と通信講座を分けるもののひとつが、質問サポートです。
フォーサイトとアガルートは共にWebサイトから質問可能です。
どららの講座もコースによって異なる回数制限がありますが、社労士通信講座の平均的な質問回数は約5回とされており、あまり問題にはならないかもしれません。
また、スタディングでは質問対応がチケット制のオプションとなりますが、価格が価格だけにこの点は割り切りが必要です。
学習の過程でどうしても自分でだけでは理解できなかったり、調べ切れなかったりすることを講師に質問できるのは安心感がありますし、学習の時短にもつながります。
費用・料金の比較
さまざまな通信講座の内容を踏まえ、最後に確認すべきが価格が妥当なものかどうかです。
まずは、主要な通信講座の一般価格帯を下図でご確認下さい。
主要な社会保険労務士通信講座の価格帯チャート
また、主要な通信講座の代表的なコースの価格は以下のようになります。
ちなみに一般価格というのは、いわば定価のことです。
主要な社会保険労務士通信講座の代表的講座の一般価格
代表的な講座 | 一般価格 |
フォーサイト バリューセット2 | 110,800円 |
STUDYing(スタディング) レギュラー | 74,800円 |
アガルートアカデミー 入門総合カリキュラムライト | 140,800円 |
クレアール 一発ストレート合格パーフェクトコース | 192,000円 |
資格の大原 社労士合格コース | 200,000円 |
TAC 総合本科生 | 231,000円 |
LEC 基礎+合格コース | 245,000円 |
そして各通信講座とも、「早割」や「再受講割引」を始めとして、いろいろな割引制度があるので、自分が適用を受けられる割引制度を確認したうえで、まずは現在の価格を確認します。
通信講座の場合、一般価格と呼ばれる定価で購入することはほとんどありません。
どうしても試験時期と販売時期の関係で価格が変動するので、いわば「時価」のようなところがあり中々分かりづらいのが困りものです。
管理人の考えでは、多少の価格差よりもなるべく早く勉強をスタートさせることを優先して「思い立ったが吉日」で割り切ることも必要だと思っています。
通信講座の費用・料金が時期によって変わる理由
試験が年に1回であることが多い国家資格の場合、来年以降用の講座の販売は今年の試験日の少し前であることが多いです。
今年の試験日が過ぎると来年の試験までの残り時間の減少と伴に需要(=売上)が減り始め、価格もそれに応じて下がっていきます。
当然ながら試験勉強に必要な時間が確保できなくなる試験の数カ月前になると、需要はゼロとなり販売終了となります。
このようなサイクルがあるため通信講座の価格は時期によって変わるというわけです。
まとめ
ここまで、通信講座選びの3大要素ともいえる「教材(テキスト・動画講義)」、「Web通信講座」、「質問サポート」に加えそれぞれの講座の価格帯や費用についても見てきました。
当サイトはここで紹介した講座以外にもさまざまな通信講座をご紹介しています。
自分に必要な教材やサポートをしっかりと見極めて、通信講座選びの参考にしてみて下さい。
社会保険労務士基礎知識
【動画】社会保険労務士試験ってどんな試験?
試験概要
試験は全てマークシート方式で行われます。
大きく分けて「労働保険」と「社会保険」の2つの分野より出題があり、選択式(文章中の5つの空欄の正解を、選択肢の中から選んで埋める方式)と択一式(5つの選択肢の中から正解を選ぶ)の2方式で問われます。
選択式、択一式それぞれの総得点に合格基準点(最低必要得点)があるほか、科目別にも合格基準点があり、両方満たすことで合格となります。
科目別の最低点を満たす必要のある、いわゆる「足切り」のある試験制度であるため、全科目満遍なく得点することが求められます。
受験資格
- 学校教育法(昭和22年法律第26号)による大学、短期大学若しくは高等専門学校(5年制)を卒業した者(専攻の学部学科は問わない)
- 上記の大学(短期大学を除く)において学土の学位を得るのに必要な一般教養科目の学習を終わった者
- 上記の大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した者(卒業認定単位以外の単位を除く)
- 労働組合の職員又は法人等若しくは事業を営む個人の従業者として労働社会保険諸法令に関する事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
- 行政書士となる資格を有する者 等
試験科目と出題数
選択式と択一式の2方式があります。
選択式 (8問・40点満点 試験時間80分)
科目 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問 | 5点 |
労働者災害補償保険法 | 1問 | 5点 |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問 | 5点 |
社会保険に関する一般常識 | 1問 | 5点 |
健康保険法 | 1問 | 5点 |
厚生年金保険法 | 1問 | 5点 |
国民年金法 | 1問 | 5点 |
合計 | 8問 | 40点 |
択一式(70問・70点満点 試験時間210分)
科目 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|
労働基準法および労働安全衛生法 | 10問 | 10点 |
労働者災害補償保険法および徴収法 | 10問 | 10点 |
雇用保険法および徴収法 | 10問 | 10点 |
労働一般および社会一般 | 10問 | 10点 |
健康保険法 | 10問 | 10点 |
厚生年金保険法 | 10問 | 10点 |
国民年金法 | 10問 | 10点 |
計 | 70問 | 70点 |
合格基準
選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定める。
各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となる
(合格基準点は、合格発表日に公表されます。)
【令和6年度の合格基準】
- 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他の労働に関する一般常識は2点以上)である者
- 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者
※上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。
社会保険労務士試験の難易度・合格率・勉強時間
社会保険労務士試験は例年合格率が4~8%程度の難関資格です。
合格までに必要な勉強時間は約1000時間と言われますが、このあたりは個人差がかなり大きいです。
一般的には1年程度の勉強期間を取って1~3年程度で合格する方が多くなっています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
社会保険労務士試験で独学は可能か
結論から言えば社会保険労務士試験に独学(※ここでは通信講座などを使わずに市販のテキストなどのみで勉強すること)は可能です。
しかし、間違いなく通信講座を利用した場合に比べて合格までの道のり=時間は長くなります。
この点については以下の記事にまとめたのでご覧ください。
社会保険労務士試験における独学と通信講座の比較
社労士受験の最大の課題は「勉強時間の確保」です。しかし、特に働きながら合格を目指す場合にはまとまった時間を取ることは難しい方も多いはずです。
その限られた時間を最大限に有効活用し、最短距離での合格へと導いてくれるのが、「通信講座」です。
独学と比較した通信講座のメリットは以下のようなものです。
教材 | 通信講座 | ・テキストと動画講義がリンクしており、インプット学習の効率が高い |
独学 | ・万人向けに網羅的な分厚いテキストになりがち ・動画講義がないのでインプット学習の効率が悪い | |
学習環境 | 通信講座 | ・各通信講座ともインターネットでのEラーニングや講義配信に力を入れており、いつでもどこでも本格的な学習が可能 ・質問サポートを行っている講座であれば、学習中の疑問点もすぐ解消できる |
独学 | ・学習中に分からない点があっても、自力で調べる必要があり、時間効率が悪い上に正確性にも不安が残る | |
費用 | 通信講座 | ・10万円以下~20万円以上までさまざま。自分に学習スタイルに合わせて選択可能 |
独学 | ・約3万円~4万円 |
今や、インターネット環境の充実や、スマホの普及で格安のオンライン専門通信講座が複数存在します。
独学は表面的な価格こそかかりませんが、わずか数万円程度の差額を惜しんで非効率な独学を選ぶ理由があるとは思えません。
社会保険労務士試験の勉強法
社会保険労務士試験に短期合格するには、やみくもに勉強をするよりもしっかりと合格までのロードマップを具体化して、効率的に勉強をしていく必要があります。
サイト内の記事では、社会保険労務士試験に約8カ月ほどの勉強期間で一発合格することができた管理人がさまざまなポイントから勉強法のコツをまとめています。
社会保険労務士試験合格への戦略と思考法
いきなり試験勉強を始めるよりも、社会保険労務士試験の内容をよく知り、ある程度具体的な学習スケジュールを決めてから勉強を始めることが結局は効率的な勉強法につながります。
社会保険労務士試験の具体的な勉強法
資格試験には共通して知っておくべき勉強法の王道がいろいろあります。
複数の国家資格に合格した管理人の経験からまとめてみました。
社会保険労務士試験勉強のちょっとしたコツ
勉強に行き詰まった時に知っておくと便利なちょっとした知識をまとめました。
社会保険労務士試験合格後のはなし
社会保険労務士試験に合格した後にもやるべきことはたくさんあります。
管理人の経験を元に合格後から実際に開業するまでの話をまとめました。
社会保険労務士とは
会社の「ヒト・モノ・カネ」の中の「ヒト」に関わる国家資格
社会保険労務士とは、労働・社会保険に関する法律、人事・労務管理の専門家。
法律で許された独占業務として、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行等を行うことができます。
また企業を経営して行く上での労務管理や社会保険に関する相談・指導を行う事を職業とする為の資格です。
会社内で活かすことも独立開業も目指すこともできる国家資格です。
社会保険労務士の定義
法律上の定義は「社会保険労務士法に基づき、毎年一回、厚生労働大臣が実施する社会保険労務士試験に合格し、かつ、2年以上の実務経験のある者で、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録された者」となっています。
試験に合格するだけでは社会保険労務士の仕事はできません
したがって、試験に合格するだけでなく
・全国社会保険労務士会連合会へ登録すること
・2年以上の実務経験のあること
が実際に社会保険労務士として仕事を行うための条件となります。
なお、「2年以上の実務経験」については全国社会保険労務士会連合会が毎年行う事務指定講習(通信指導過程4日間・面接指導過程4日間)の受講によっても代えられます。
ちなみに面接指導過程といっても実際には講師の先生の話を大人数で聞く形式になっています。
また、社会保険労務士のキャリアプランやその魅力については以下の記事もご覧ください。